反論書面の概要
2024/3/27の定例記者会見で、斎藤元彦知事が「勤務時間中に嘘八百を含む文書を作って送る行為は公務員失格」などと述べたことに対する反論文を、渡瀬康英元県民局長が4/1に報道機関に送付しました。
「本来なら保護権益が働く公益通報制度を活用すればよかったのですが、自浄作用が期待できない今の兵庫県では当局内部にある機関は信用出来ません。」などと書かれています。
反論書面のポイント
- 文書を業務時間中に作成したこと、10名程度に配布したことを認める
- それ以外に流布したことは認めていない
- 情報収集・文書作成・配布を自分一人でやったことを、執拗に強調
反論書面(全文文字起こし)
2024/4/1の渡瀬元県民局長の反論文は、5枚の本文と3枚の別紙で構成されていました。それぞれ掲載します。
反論書面(本文)
報道機関各位
元兵庫県西播磨県民局長です。この度はお騒がせしており申し訳ありません。
先日の知事記者会見の場で欠席裁判のような形で、私の行為をほとんど何の根拠もなく事実無根と公言し、また私の言動を事実とは異なる内容で公にされましたので、以下の通り、事実関係と、自分の思うところをお伝えします。
1 今回の行為に及んだ背景
このことについては色々と申し上げたいことがありますが、書けば書くほど「名誉毀損だ。訴える」とまた言われる可能性がありますので省略します。一言で言うと、今の県政運営に対する不信感、将来に対する不安感、頑張って働いている職員の皆さんの将来を思っての行動です。
なお、私がそう思うに至った個別の事象については、告発にある内容の調査が実施される中で明らかにされることと思います。
2 経緯
① 現体制になって、一部の職員による専横、違法行為がなされているという話を多く仄聞しました。西播磨の地にいても、そうしたことは耳に入ってくるものです。このままでいいのかなぁ、困っています、なんとかならないのかという嘆きの声として。
既に速攻で消去(理由不明)されましたが、県のホームページの県民局長メッセージ(FB、X上には一部残っています)に後輩たちへのエールを掲載しました。ほんとに沢山の後輩達から頑張りますという心温まる返事をいただきました。その度に「ああ、彼らはこれからも兵庫県を背負っていくのだな」と。
今の僕に彼らに対して何が出来るのかを考えた結果、役職定年前のタイミングでありながら、今回の行動に出たのです。これを機に兵庫県という組織がより良いものになる事を願って。
② 決して自分の処遇への不平不満から出たものではありません。メッセージにも書きましたが自分自身の県庁生活にはとても満足しています。特に最後の3年間を西播磨で過ごせた事はこの上もない喜びです。ほんとに素晴らしい地域で住民の皆さんには感謝しかないです。なのに、ご迷惑をおかけし、また心配もしてくださっていることになんとお詫びを申し上げたらいいか。
既に退職後の行き先も県とは無関係のところに決まっていましたが、先方には迷惑をおかけしてしまいました。
③また、今回の内部告発の文章作成を一部勤務時間(3時間程度)に行ったことについては職務専念義務違反の認識はありました。この点については言い訳いたしません。県民の皆さん、申し訳ありませんでした。(でも、県民局長は土日休日出勤がかなり多いのに代休が取れない中で、平日の合間時間を3時間ほど活用させてもらったと言ったら大目に見ていただけませんか?それに年休も有り余っているんです)
④ 情報収集から告発文作成、配付まで、全ての作業を私一人で行いました。
もっとスマートにやる方法もあったとは思いますが、誰にも相談せずにやりましたので野暮ったいやり方になってしまいました。(今時、職場のPCを使ってこんなことをするなんてアホかと何人もの人から言われました)
⑤ 本来なら保護権益が働く公益通報制度を活用すればよかったのですが、自浄作用が期待できない今の兵庫県では当局内部にある機関は信用出来ません。
⑥ 今回の内部告発の内容については、情報の精度には差があり、中には一部事実でないものもあるかも知れません。ただ、事実でないものについては配付先から世間に出回ることはないだろうという判断から、可能な限り記載することにしました。
守秘義務違反とは職務上知り得た秘密を漏らすことであり、秘密とはすなわち真実です。内部告発の中の真実については、それは即ち私の違法行為となる可能性が高いです。それは十分に理解しての行動です。
真実でない内容については名誉毀損の疑いがあるものの、公然と不特定多数への周知を行った訳ではありませんし、文章末には配付先の皆さんへ取扱注意をお願いしています。また、真実の公表についても公益性の観点から名誉毀損の問題はないだろうと判断しました。
マスコミ関係者の配付先を極端に絞ったことは、配付されなかった方々にはとっては心外と思われたことと思います。名誉毀損となる可能性(公然の基準)を少しでも抑えようとしたためであり、ご理解をお願いします。関係者の皆さん申し訳ありませんでした。
3 手続き・記者会見での問題点
①今回の事案について、私と人事当局間でなされた意味のあるやり取りは、私の職場PCが押収された直後の3月25日午前11時30分頃に、井筒職員局長へ電話で「告発文は自分一人で作成した。他に関係者はいない」と伝えたことのみ。26日電話により情報の入手経路についての漠然としたやり取り(この資料上は論点外)があったのみです。
いつ作業したか、どこにどんな方法で送ったか、告発文の内容の真偽についてどう思っているのかなどは全く聴取されていません。一番肝心の動機ですら聴取されていません。
②3月27日9時30分からの人事異動の辞令交付の際、私から片山副知事、小橋総務部長に「内部告発文にある内容をきちんと精査してから対応してくれ」と要請しました。
一方、その際、この事案に係わる記者発表があることも私に告知しませんでした。にも関わらず、この段階で、
《問題点》
③ 私への事情聴取も内部告発の内容の調査も十分なされていない時点で、知事の記者会見という公の場で告発文書を「誹謗中傷」、「事実無根」と一方的に決めつけ、かつ信用失墜行為である、名誉毀損の告訴・(守秘義務違反の)被害届を検討するなどの発言をしたこと
- そもそも名誉棄損の要件である「公然と事実等を適示」していません。
- 信用失墜したのは、私なのか、告発文に出てくる者達なのかは全ての事実が判明した後でないと判断できないはずです。
- このような生煮えの状態で公にしなければよかったのではと思いますが。
④ 事実無根かどうかは現時点では不明ですし、私はメールしていないにもかかわらず、MBSが「事実無根のメールを流布した疑い」と報道したこと
根拠のない報道ならMBSを名誉毀損の相手方にしますし、MBSが職員の誰かからの情報に基づくものなら、「それが誰か」を問題とします。また現にメールが届いた職員がいるなら証拠を公表して下さい。
(参考)MBSネットニュース
「事実無根のメール流布した疑い」兵庫県が幹部職員の退職を先送りする異例の人事異動 調査を継続へ
兵庫県によりますと、男性幹部職員は、業務時間中に仕事用のパソコンで、職員らの人名をあげて、その尊厳を傷つけるような内容などの文章を作成、メールなどで送り、一部は名指しされた職員ら本人にも届いていたということです。
3月22日に県が文章を確認、聞き取ったところ、男性職員が行為を認めたということです。
⑤ 「ありもしないことを縷々並べた内容を作ったことを本人も認めている」という知事の発言がありました。また、それを受けての報道もありますが、私自身がそのことを認めた事実は一切ありません。そもそも告発文はできるだけ事実に基づいて書いたつもりです。
③~⑤について、
- これらの知事発言により、記者会見の場では、告発文の内容の真偽について、私が事実無根であると認めていることが前提となってしまったのではないでしょうか。告発内容が大半のマスコミの方は分からない訳ですから当然です。
- これらの行為こそ、私に対する名誉毀損である可能性が高いのではないでしょうか。
- 一連の人事考査の手続きのどこに重大な瑕疵があったのでしょうか。私が人事課に在籍していた頃はこのような事務処理はあり得ませんでした。
- 私の反論する場も設けずに、現時点で一方的に公にされるのは不当ではないでしょうか。
- 特にMBSについては徹底的な事実確認を求めます。
- ここまで言い切ったのですから、直ちに事実無根を証明できる根拠を示して下さい。
- なお、人事課が発表した「文書を作成したと本人が認めたので、懲戒免職の対象となる可能性がある」ということと、知事の「(懲戒免職の対象となる)誹謗中傷・事実無根の文書を作成したと本人が認めている」ということは全く異なります。
- 知事は必要な情報の開示を全くせず、曖昧かつ誤解を与える発言を行うことにより、事実とは異なる内容をそれこそ“流布”したことになります。
このような杜撰な会見で、人間が一人、社会的に抹殺されようとしています。そのことを十分に理解すべきです。
⑥ パソコンを押収され、また、今の自分の状況から、告発文を皆さんに配付することが難しい状況です。
内部告発内容にやましい所がないのであれば、正々堂々と人事当局から報道機関に資料配付を行うべきです。(取扱いの協定を結べば可能なはずです。)
この状態が続くと私がいかにも事実無根の誹謗中傷を撒き散らしたかのように世間で思われ続け、不公平です。心配して連絡を頂いた方にも告発内容は伏せ続けています。「内容は分からないが、君がやったことやから信じるわ」と言われると心が痛みます。
➆ 人事当局は私の行為に関する調査ではなく、もっと大きな違法行為、信用失墜行為についての事実関係を早急に調査すべきです。関係者に人事当局に関わる職員が在籍しているのであれば、無実が証明されるまでは人事上の措置(この事案からの排除など)が必要と思います。調査にあたっては、第三者委員会を設立するか、司法による調査・捜査をすべきです。お手盛り調査、お手盛り処分は御法度です。
名誉毀損罪については告訴を、地方公務員法違反(守秘義務違反)については被害届を一刻も早く警察に提出し、司法の捜査に委ねませんか。これが一番合理的かつ効果的です。
➇ 守秘義務違反で罪を問われるのは私一人です。
今回の内部告発の秘密にあたる部分は県職員、元県職員に関するものであり、対外的な漏洩を行った私の責任です。
私のところに情報が届くまでのプロセスは問題にすべきではないと考えます。
一般県民とは関わりのない事柄についてのローカルエリアの職員間の世間話、内輪話についてまで厳密に守秘義務違反を問うことは明らかにやり過ぎです。ましてや違法行為、不適切行為に対する義憤からなされたことならば。
この点の全庁調査を実施したり、厳密に禁止する事は「綱紀粛正」ではなく「恐怖政治」の始まりです。そうなると職員は委縮し、組織が疲弊します。職員に良かれと思ってやったことが逆に職員を苦しめる結果になることは辛すぎます。
私が言うのも筋違いですが、常識的な判断・行動を人事当局にはお願いします。
私が行った内部告発の内容のような行為こそが綱紀粛正されるべきことです。
全ての職員が元気に楽しく仕事出来る健全な職場になることを心から願っています。それが長年お世話になった兵庫県という組織への私の恩返しになると思っています。
以上が私の申し上げたいことです。現在置かれている状況もご配慮いただき、適切に取扱っていただけたらと思います。よろしくお願いします。
令和6年4月1日元西播磨県民局長 ●●●●
連絡先:●●●●●●@docomo.ne.jp
※問い合わせはメールアドレスまでしていただけたら幸いです。
(追記)
全てを書き終え、傍らの新書からこぼれ出た栞をふと見ると、そこには人の心のありようについて説いた「ニーバーの祈り」が
神よ、
変えてはならないものを受け入れる冷静さを、
変えるべきものは変える勇気を、そして
変えてはならないものと変えるべきものとを
見分ける知恵を我に与えたまえ。
こんなタイミングにこんな言葉に出会うなんて…。後輩職員達への最後のエールとしてこの言葉を送ります。
反論書面(別紙)
(別紙)令和6年3月27日の課題整理
記者:
今日、発表のあった人事異動の関係でお伺いします。
退職されるはずだった西播磨県民局長が役職定年で残るという、4日前の異例の人事でしたが、知事として、4日前での変更になった経緯を、話せる範囲でお聞かせください。
知事:
当該者につきましては、県民局長としてふさわしくない行為をしたということ、そして本人もそのことを認めているということで、本日付で、県民局長の職を解きました。
内容は、先ほど人事課から説明したとおりです。
※「ふさわしくない行為をしたと認めた」事実はありません。
記者:
詳細は、まだ話せないのですか。
知事:
本人も認めていますが、事実無根の内容が多々含まれている内容の文章を、職務中に、職場のPCを使って作成した可能性がある、ということです。
それで今回の対応をしました。
※認めていません
この当該内容の文書には、事実無根の内容が多々含まれていることなので、職員等の信用失墜、名誉棄損など、法的な課題がすごくあると考えています。
※私はこの文書について、名誉棄損の要件である「公然と事実を摘示」しておらず、同様の意味で職員の信用を失墜させていません。
現在、被害届や告訴なども含めて、法的手続きの検討を進めているところです。
注意してもらいたいのは、当該文書をSNSなどを通じて、公然に流布するということが、法的な措置の対象になるということなので、ぜひ、その辺りは注意してもらいたいと考えています。
以上を含めて、現在、人事当局を中心に調査を行っているので、ある程度、例えば処分内容が判明してきたら、改めて説明をすることになると思います。
記者:
県民局長の人事の関係でお伺いします。
個人名を上げるのは難しいかもしれませんが、誰の名誉を棄損した認識でいるのでしょか。
知事:
文書の内容は、文章自体が外部に出ることにより、人の名誉を傷つけることになるので、具体的に誰かとは言えないので、ご理解いただきたいと思いますが、職員個人等々になります。
※この時点では名誉を棄損していません。
記者:
複数の方ですか。
知事:
そうだと認識しています。
記者:
県民局長は、懲戒処分する方向で進めている理解でよろしいですか。
知事:
処分に関しては、今後の調査結果次第ですが、本人も作成と一定の流布を認めているので、懲戒処分を行うことになると考えています。
※「流布」とは世に広まることです。10名程度の配布を流布とは言いません。
そもそも、配布先・配布方法について当局説明したことはありません。
記者:
県民局長のみではなく、他に関連する人がいるという説明も先ほどのレクでありましたが、この方にはどのような関与がありますか。現状話せる範囲でお伺いできますか。
知事:
今後の調査になると思います。不確かなことは言えないと思いますが、1人でやったことなのか、複数の人が関与したことなのかを含めて、今後の調査になると思います。
記者:
退職を取り消した職員に関してですが、組織の中で誹謗中傷するケースや手紙が出回ることは、希にあるかと思います。
今回、退職4日前に退職を取り消したのは、知事として看過できないと判断したのですか。
知事:
副知事とも相談しながら対応しました。
職務中に、職場のPCを使用して、事実無根の内容が多数含まれ、かつ、職員の氏名等も例示しながら、ありもしないことを縷々並べた内容を作ったことを本人も認めているので、名誉棄損や信用失墜、県へ業務上も含めて大きなダメージを及ぼしています。
※全く認めていません。
また、名誉棄損、信用失墜、ダメージともこの時点ではないはずです。
やはり、綱紀粛正しないといけませんので、看過できないと思い、退職を一旦保留し、今後、しっかり調査をしなければならないと思いますので、然るべき対応をしていくことが、県庁の組織をしっかり立て直す意味でも大事だと思っています。
若者・Z世代や予算、組織、人事も含めてこれから前を向いてやっていこうという矢先に今回のような絶対許されないような行為をした職員が出てきたことは、大変残念だと思います。
公務員ですので、選挙で選ばれた首長の下で、全員が一体として仕事をしていくことが大事なので、それに不満があるからといって、しかも業務時間中に、嘘八百を含めて、文書を作って流す行為は公務員として失格です。
※そもそも動機について当局に説明したことはありません。不満は全くありませんし、逆に片山副知事の質問には「最後の3年間、この西播磨で仕事ができて幸せでした。今の本庁で仕事をする自身はありません」と答えています。
※「嘘八百含めて」は意味不明(「嘘八百並べて」と言いたかったのか)ですが、「すべて事実無根」と聞き取れます。本当でしょうか。その根拠も不明です。
同様の行為は今後もあってはならないですし、今回の事案の調査結果を踏まえながら、再度、公務員として誠実に仕事をしていくことを、全員で共有していきたいと思っています。
記者:
本日発表の人事異動に関して、流布されたとされる文書には、知事に関する記述が含まれているという趣旨でよいでしょうか。
知事:私もありました。
反論文書の考察
筆者が、上記の反論文を読んで感じたこと、疑問に思ったことなどをメモ代わりに書き留めます。
公益通報制度について
反論文中に「本来なら保護権益が働く公益通報制度を活用すればよかったのですが、自浄作用が期待できない今の兵庫県では当局内部にある機関は信用出来ません。」と記載がある。
そのため、県民局長自身は「公益通報制度を活用していない」と認識している。
なお、この3日後である4/4に県の内部通報窓口に告発文を提出している。こちらは、県民局長本人も、公益通報と認識していただろう。
外部への流出について
渡瀬元県民局長は、通報先10箇所に送付したことは認めているが、それ以外に漏洩したことは一貫して否認している。
文書の存在が発覚したきっかけは、3/20に一般私人である知事の知人から「こういったものが出回り始めている」と知事に手渡されたことである。また、他の目撃情報も数多いことからも、通報先10箇所以外の人々が文書を目にしていたことは間違いない。
「マスコミが取材対象者に漏洩した」という事案ではなく、「一般人に文書が流布された結果、たまたま知事の知人の手に渡った」と考える方が自然だ。
10箇所以外への漏洩・流布が認められると刑事罰の対象となる可能性が高いから、必死に漏洩を隠しているようにも見えるし、本当に漏洩していないようにも見える。
一連の文書問題の本質を考えるうえで、非常に重要な論点だが、斎藤知事の手に文書が渡るまでに、どのような流通経路を辿ったのか、いまだ明らかになっていない。
情報源を庇っている
- 情報収集から告発文作成、配付まで、全ての作業を私一人で行いました。
- 誰にも相談せずにやりました
- 守秘義務違反で罪を問われるのは私一人です
- 対外的な漏洩を行った私の責任です。
- 私のところに情報が届くまでのプロセスは問題にすべきではないと考えます。
以上のように、執拗なまでに情報源を庇っている。
告発文の大半は産業労働部が関係する事案であり、当時の産業労働部の次長は、告発した元県民局長の過去の不倫相手とされる、白川智子氏。
SNS上の言説では、この白川智子氏を庇っているという説が有力である。
MBSに対する抗議
MBSの「事実無根のメール流布した疑い」との報道に対し、強い抗議の意思を表明している。
一読すると「事実無根」というフレーズに対しての怒りのように見えるが、類似の報道は他社からも出ていた。反論文書をよく読むと、「メール」という誤情報を元に、「現にメールが届いた職員がいるなら証拠を公表して下さい。」と、MBSの誤報を主張しているようにも見える。
後に判明した事実によると、通報先10箇所への配布は郵便(3/13加古川郵便局の消印)で行われたようなので、「メール」は確かに誤報である。
送付手段の誤りは大した問題とは思えないが、この誤報を盾にして「事実無根」の部分まで訂正・謝罪を求めているように感じる。
告発文を報道陣に配付することが難しい?
反論文には「パソコンを押収され、また、今の自分の状況から、告発文を皆さんに配付することが難しい状況です。」と書かれており、まるでパソコンを押収されたことにより告発文書のファイルを手元から失ったかのように読めるが、事実は違うようだ。
公用PCが県に回収された後も、告発文書のファイルは、県民局長の手元にあったと考えられる。
- 12/25百条委員会での丸尾県議による「公用パソコンと同じデータが私物USBにも含まれていた」というコメント
- 4/4に、告発文書を一部修正した文書を、県の公益通報窓口に提出している
- 6~7月頃に、告発文書の現物(一部をマスキングしたもの)を、百条委員会に提出している。
ではなぜ、「告発文を皆さん(マスコミ各社)に配付することが難しい状況」と説明したのか。
恐らく、告発文書の現物を目にすれば、誹謗中傷のオンパレードであることが一目瞭然だからだと考える。反論文には「正々堂々と人事当局から報道機関に資料配付を行うべきです。(取扱いの協定を結べば可能なはずです。)」とも書かれているが、「そんなことをするはずない」と分かって書いたのだろう。
反論文書の画像
SNS上に流出した、反論文のオリジナル画像を載せておきます。
反論書面(本文)





反論書面(別紙)


