2025/2/21 第17回百条委員会の概要
要約
- 岸口みのる議員、増山誠議員2名が百条委員を辞任したことに伴い、斉藤なおひろ議員、青山暁議員が選任され、紹介された。
- 岸口委員前副委員長の辞任に伴い、副委員長の互選が行われた。第三会派から選出すべきとの意見もあがったが、協議の結果、第二会派の維新の会が推薦した佐藤良憲委員に決定した。
- 理事であった増山委員の辞任に伴い、青山暁委員が理事として指名された。
議題
議題 | 内容 | |
---|---|---|
1 | 協議 | 副委員長の互選について |
資料
2025/2/21 第17回百条委員会の内容
動画

議事録(文字起こし)
開会(午後2時18分)
◎写真撮影等の取扱について
神戸新聞社ほか16社から提出された写真撮影等許可願について諮ったところ、全員異議なく、これを許可することに決した。
◎議事に先立ち佐藤委員より発言があった。
○佐藤良憲委員の発言の概要
本日、議会運営委員会で維新の会の門幹事長から発言があったが、本委員会の場においても、改めて、維新の会の議員による情報漏えい、その他の疑惑について、おわび申し上げる。申し訳ない。
岸口みのる議員、増山誠議員2名が辞職したことに伴い、斉藤なおひろ議員、青山暁議員を選任したので、それぞれ紹介する。私も含め3名でこれから報告書の取りまとめをしっかり協力していく。今後もよろしくお願いする。
1 副委員長の互選について
(主な発言)
○委員長 奥谷謙一
副委員長の互選についてである。
まず、委員の選任についてであるが、去る2月20日付で、増山委員及び岸口委員が委員辞職されたことに伴い、その後任者として、本日の本会議で、青山暁委員及び斉藤なおひろ委員が選任されたので、報告する。
次に、副委員長であった岸口委員の辞職に伴い、副委員長の互選を行う。
副委員長の互選については、選挙等の手続を省略して、指名推選によることとし、先例により、副委員長は第二会派の維新の会から推薦いただいた方を当選人とすることにしたいと思うが、異議ないか。
○上野英一委員
この間の経緯を考えて、副委員長には第三会派から出していただいたほうがいいかと思うが、皆さん、賛同願う。
○庄本えつこ委員
私も今日の議会運営委員会での門幹事長の発言の中で、維新の会としても、また、議員団としても調査をしている最中と発言があったかと認識しているので、やはり百条委員会の副委員長としては、第三会派から選任していただくのが妥当ではないかと思う。
○丸尾まき委員
この間の問題も含めて、これから最終局面で報告書をまとめる段階である。佐藤委員は、この間、しっかり質疑もされてきたが、ただ、疑義を踏まえると、まとめるに当たっては、中心的な役割からは外れていただいて、委員として発言していただきたいということで、副委員長については第三会派から願う。
○富山恵二委員
今、3人の委員からそうした話があったが、私自身の考えとしては、今回は2名辞職されたという特異な事例であるが、今までの兵庫県議会のルールの中でいえば、やはり第二会派ということなので、私は第二会派から選ばれるべきであると考える。佐藤委員もしっかりと取りまとめ、もう一度ゼロに戻って一生懸命やるという言葉もいただいたので、対症療法的にこういう事例があったから、今後は、単純に第二会派から出すのがいいのか、議会運営上のことは、次のステップで議論していかないと、佐藤委員の話の中で、一生懸命やるという言葉があったので、それは尊重して、今回は県議会のルールにのっとって、このルールを変えるのであれば、議会全体として協議する必要があるので、この委員会の中で覆すのは私は疑義を持っている。
○委員長 奥谷謙一
この件について、ほかに発言はあるか。
○丸尾まき委員
もちろん慣例で決めていくのが非常に大事だと思うが、今回、極めて異例な事態だということで、例外に相当するのではないか。あとは、今日、必ずしも決めないといけないのかどうかということも含めて、一旦、委員長に預かってもらい、再度調整していただいて、選任したらどうかとは思うがいかがか。私らも今日、いきなり出てきた話で、全体でしっかり議論する場がなかったので、そこも含めて一旦、委員長に持ち帰っていただくのがいいかと思うがいかがか。
○佐藤良憲委員
おっしゃることはごもっともだと思う。我々としては、どのような立場であっても報告書の取りまとめには積極的に関与していく。
○委員長 奥谷謙一
意見が分かれているようであるが、運営上、副委員長を今日で決めたいと思う。副委員長については、第二会派の維新の会から推薦いただくということで、意見が割れているので、採決をしたいと思うが、賛成の委員は。
○松本裕一委員
何かここで意見が割れるのもどうなのか。
○委員長 奥谷謙一
しかし、副委員長は決めないと駄目である。今日で決めたいが、私とすれば、前例により第二会派から副委員長は出していただくのがよいかと思っているが、いかがか。意見はあるか。
○上野英一委員
繰り返しになるが、通常は第二会派からということになると思うが、この間の経緯から考えると、第三会派にするべきではないか。私は、事前に門幹事長にこのことを申し上げた。そうしたら、それは委員会の中で決めてくださいと言ったということを踏まえて、異例中の異例になるかもしれないが、そういう方向でお願いする。
○越田浩矢委員
第三会派からという意見をいただいたが、今回の辞職に結び付いたことという、ある意味の不祥事というところで、まだどういう背景があって、どういう意図を持ってやられたかが、我々はよく分かってないところもある。今、佐藤委員から、しっかり取り組んでいくと発言されているが、その漏えい問題というところが、今の時点では会派としてどうなのかという部分の疑いもゼロではない。恐らく否定はされると思うが、その辺がまだ全体像が分からない中でどうかという部分は正直ある。第三会派がやるやらないということよりも、そういった状況の中で2人も辞任されて、辞職されて、副委員長を引き続き第二会派からやるというのが、確かに違和感を感じるところではあるので、表決を取って決めるというよりは、今の議論を踏まえて、維新の会として、とはいえしっかりやるということなのか、それとも辞退するということなのかは、維新の会が決められたらいいのではないかと思うが、いかがか。
○佐藤良憲委員
指摘はごもっともだと思う。団としての対応については、日がまだたってないので、現在、協議中であるが、団としての関与は全くないので、我々は責任を持ってこの報告書の取りまとめに関わっていく。であるから、皆様方で決定していただければ、それでやらせていただこうと思う。どちらにしても、我々は積極的に報告書の取りまとめに取り組んでいく。
○富山恵二委員
ただいま佐藤委員からも、団として調査中であるが、団としては別問題、関わっていないということで、新たなメンバーが出てきたので、全てが明らかにならない段階ですぐ決めるのではなくて特異なことであるが、これが何か結論が出た後だったら、今、皆さんの言われる例もあるが、まだ、それが完全に明らかになってないし、今までの委員とは別にきちんとやるということなので、それを信じて、そして、特異なときだからこそ、基本原則である。ただ、こういった課題が起きたことは事実なので、これは兵庫県議会として、そういう委員の選任についてのいろいろな場合分けも今後議論して、拙速にするのではなく、今日は従前の慣例にのっとってやるのが正しいと思う。
○委員長 奥谷謙一
ほかに発言はないか。
上野委員と庄本委員、越田委員からも意見いただいたが、改めて申し上げると、先例により第二会派の維新の会から推薦いただきたいと思うが、よろしいか。
(異議なし)
異議ないと認める。
それでは、維新の会の斉藤委員から、副委員長となる方の指名を願う。これに異議ないか。
(異議なし)
異議ないと認め、そのようにさせていただく。
それでは、副委員長の指名を願う。
○斉藤なおひろ委員
維新の会としては、副委員長に佐藤良憲委員を推薦する。委員各位の賛同を願う。
○委員長 奥谷謙一
ただいま、副委員長には、佐藤良憲委員を指名したい旨の発言があった。指名のとおり選出することに異議ないか。
(異議なし)
異議ないと認める。
よって、副委員長には、佐藤良憲委員を選出することに決した。
それでは、席を交代する。
また、理事であった増山委員の辞職に伴い、理事を1名補充選任したいと考えるが、理事の選任については、先例等を考慮し、委員長において指名したいと思うが、異議ないか。
(異議なし)
異議ないと認め、そのように取り扱う。
それでは、理事として、青山暁委員を指名するが、異議ないか。
(異議なし)
異議ないと認め、そのようにする。
○庄本えつこ委員
岸口委員と増山委員の問題については、百条委員会に関わる情報漏えいであるので、百条委員会として、どういう背景があって、何がどうなったのかということ、現在、維新の会としては調査中、党としても調査中ということであるが、百条委員会として、そのことについて、報告を求めるのと同時に、委員会としてもそのことを調査するべきではないかと考えるが、いかがか。
○委員長 奥谷謙一
それは私の考えを述べたらよろしいか。
○庄本えつこ委員
他の委員の方々も。
○委員長 奥谷謙一
何かその点について意見があれば。
○上野英一委員
今日の議会運営委員会で自民党の北野幹事長、あるいは山口議員から、議会としてどうするのか、このまま代わったということでいいのかなど意見が出て、それは今、庄本委員が言われたようなことも含めて議会対応を求められたと思う。
私も先ほど、関西広域連合連携協議会の後で、議長、副議長に、そのこと以外のことも含めて、至急、代表者会議を開催するよう言ったので、一度、方向性を出したほうがいいのではないか。百条委員会だけではいかないと思う。
○丸尾まき委員
参考意見で受け取っていただけたらいいと思うが、百条委員会の中で調査をしてきて、最後に、このような問題が起こった。これはこれで一つの歴史としてきちんと残さないといけないと思う。可能であれば、委員会がいつまで続くのかという議論もあるが、最後の調査報告書に付記として、今回の経緯を、維新の会の中で調査したことを踏まえてということになるが、付け足して、最終報告にすることも検討していただけたらと思う。
○松本裕一委員
今、丸尾委員が言われたことは検討したらいいと思うが、ただ、あくまで我々はこの百条委員会の中の調査項目に従って調査している中で、2人の委員にたまたま問題が起きたが、百条委員会の中で調査するというのは少し違うということと、百条委員会だけの問題ではなくて、議会全体の問題なので、しかるべきところでしっかりとやることだと思う。
○佐藤良憲委員
ただいまいただいた指摘については、私どもの会派に持ち帰り、またしかるべき場において幹事長から発信したいと思うので、よろしくお願いする。
○黒川治委員
今、佐藤副委員長がおっしゃっていただいた上で言うのは順番が逆かも分からないが、2人の委員がこの百条委員会で議論する中で、あるいは委員長からその真意を確かめたときの答弁と実は違ったということがあった。そして、今回、増山委員に関しては、ネット番組での話であったということで、我々委員に対して何の説明もなければ何の謝罪もない。会派としての謝罪、議会としての追及は当然やってもらわないといけないが、やはり当事者である方々が、ましてこの約8ヵ月間議論を闘わせてきた我々に対する裏切り行為である。それに対して何もないというのは、私個人的なことかも分からないが、許し難いことだと思う。
○富山恵二委員
追加して、先ほど上野委員も言うとおり、我が会派の幹事長も指摘したとおりであるが、できることとできないことがあるという今の議論の中で、委員会として、二人に対する議会としての聞き取り調査ぐらいはやるよう、委員会から議会のほうに発信はすべきではないか。ただ、自分勝手にしゃべって、画面では謝っているが、事実確認は議会の問題なので、議会でしっかりとやるよう委員会から言うべきだと思う。
○佐藤良憲委員
ただいまいただいた指摘の中で、議会としての対応と委員会としての対応ということが幾つかあったと思うが、議会としての対応については、幹事長を通して各会派の皆様方と相談しながら、代表者会議、あるいは議会運営委員会等で話をさせていただこうかと。委員会については、先ほど私も副委員長に選任していただいたばかりなので、これから委員長と相談し、何か委員会でできることがあれば、それについても対応させていただく。
○越田浩矢委員
公明党としても、今朝の議会運営委員会であったとおり、議会として対応するという話があったので、それにのっとって、百条委員会で特に調査をする必要はないと思うが、確かに黒川委員がおっしゃるような気持ちは私も持っているし、その辺は誠意を持って答えていただきたい。
○庄本えつこ委員
今朝の議会運営委員会で自民党の北野議員、山口議員からの話で、そのお二方の話の中身というのはそのとおりだと受け取っている。
しかし、百条委員であり理事であった方が、ルールを無視して情報漏えいをしたという大問題である。私たち百条委員会は、議会で議決されて、設置され、県民の皆さんに対して事実がどうだったのかということをきちんと調査して報告をするという、そういう任務の中で真面目にやってきたと思う。もちろん証人尋問もそうであるし、独自の調査も、聞き取りなども含めて、県民の皆さんに対してきちんとした報告ができるようにということで、真剣に、真面目にやってきた百条委員会に対して、ごめんなさい、辞めるで終わっていいのかということも問題だと思う。だから、黒川委員がおっしゃったように、百条委員会のメンバーに対しても、なぜそういうことが起こったのか、その背景が何だったのか、本人たちから話を伺いたいと思うが、いかがか。
○上野英一委員
気持ちは、私も全くその気持ちは一緒である。そういう思いを持っているが、記者の方にもそういうことを聞かれて、このまま代わっていいのかという話があったが、まず、この報告書をまとめていくのに時間がないので、報告書のまとめに集中するために、まず、委員2人に代わってもらうべきだと私は判断した。その上で、今度、委員を辞任されているから、百条委員会で元委員をどう呼ぶのかという問題もあるから、その問題は別にしたほうが、この百条委員会の最後のまとめに集中するべきではないかと思う。委員会に呼んで、きちんと釈明してくれと、謝罪してくれという気持ちはあるが、その時間は今のところには許されていないと思う。
○伊藤勝正委員
私も発言をしないでおこうと思ったが、岸口元副委員長、増山元委員にも、情報漏えいについては、気を付けてくださいと直接に言ってきた。会派として厳重注意をしてくださいと岸口元副委員長にも直接申入れも、理事会の場でさせていただいた。それがこういう形で裏切られたということで、非常に腹立たしいし、なぜ佐藤委員が謝られるのかとすら思ってしまう今日であるので、ここはしっかり会派で対応を検討していただきたいし、大いに反省をしていただきたい。
招いた結果は、百条委員会だけというよりも、議会全体でしっかりと調査していただく問題になってきている。議会としての対応でいいかと思うので、調査をしていただきたいし、その調査に真摯に向き合っていただきたいということを強く申し入れておく。
○委員長 奥谷謙一
その他、発言ないか。
○青山暁委員
皆様の気持ちが出ているということに関して、おわび申し上げる。しかるべき対応を改めてしっかり議員団の中でも進めていくので、よろしくお願いする。
○委員長 奥谷謙一
様々な意見をいただいたが、委員からもあったように、百条委員会で岸口委員や増山委員に対する調査は行わずに、これは議会全体で取り組んでいただきたいということで、議長をはじめ皆さんにしっかり調査をしていただきたいと思う。
そういう申入れもしてはどうかという提案もいただいたので、それも踏まえて検討させていただきたいと思うが、よろしいか。
(異議なし)
閉会(午後2時44分)