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2024/12/16、井ノ本元総務部長の秘密情報漏洩疑惑の件で、百条委員会が迎山志保県議に聞き取り調査を行った。
この聞き取り調査報告書は、2025/1/27の百条委員会資料に掲載されているが、当ページに文字起こしを掲載する。
報告書の内容
文書問題調査特別委員会 聞き取り調査報告
1 日時 令和6年12月16日(月)13:05~13:48
2 場所 第1委員会室
3 出席委員 松本裕一委員、佐藤良憲委員、伊藤勝正委員、上野英一委員、庄本えつこ委員、丸尾まき委員
4 調査協力者 迎山志保議員(県議会議員 1211-B氏)
5 調査項目 公益通報者保護について
6 内 容
総務部長(当時)から、今回の告発文書を作成した元県民局長の公用PCに保存されていた一部内容を見せられたことについて、調査協力者から発言がなされた後、委員との質疑応答が行われた。調査協力者の発言の主な内容は以下のとおり。
・4月19 日の16 時30 分頃、会派の控室にいると、当時の総務部長(以下、元総務部長)が、両手に大きな手提げ袋を二つ下げて、会派の控室に入ってきた。やり取りは30 分ほどだったと思う。登庁の当番で控室には議員は私1人だけであった。元総務部長からは事前に連絡はなく、登庁ランプを見て控室に1人だけだと思ったので来たとのことであった。
・私はふだんから元総務部長とはやり取り等をしている関係であるが、このときは、最初2、3分雑談した流れから、「本当に大変なことになってきた。あれは怪文書である。信用に値するような文書ではない。私たちは被害者だ。これを見てほしい」といったことを言いながら、恐らく青いチューブファイルだったと思うが、机に2冊ほど出してきた。
・元総務部長がそのファイルを開いて見せてきたので、分からずにページをめくると、その内容は元県民局長のプライバシーに関するものであった。私はファイルの一部を流し読みしたが、その全容は分からない。ただ、一面文字だらけの小説みたいなもので、写真や動画を印刷したようなものはなかった。また、元総務部長が持ってきた袋には、ファイルがぱんぱんに詰まっていたが、その全てが本件に関係するかは分からない。
・元総務部長は、ファイルを見せながら、告発文書はこのような人間がつくったものだから信用に値しないといった趣旨のことを何回も言っていた。なお、元総務部長からは、プライバシーに関する内容の話ばかりで、クーデターのことや不正な目的のことについて一切話はなかった。また、元総務部長には悪びれた様子は一切なく、どちらかといえば得意げな様子であった。
・元総務部長が私に見せた理由については、推測ではあるが、4月16 日前後の新聞報道や産業労働常任委員会において、コーヒーメーカーの件が取り上げられ、告発文書に一定の真実相当性がある中での焦りから、元県民局長のプライバシー情報を見せることで、告発文書の信用性を損なわせようとしたのではないかと感じた。
・元総務部長は、ほかの人事課職員や女性職員に見せた趣旨の発言をしていたことから、複数人に見ていると思われる。
・元総務部長の様子から、誰かから指示があって動いているよりは、主体的に動いている感じであった。このことについては、元総務部長から口止めはされていない。
・元総務部長から公用PCの中身を見せられたことについては、プライバシー情報に関することでもあったので、ほかの議員には2ヵ月ほど話していなかったが、百条委員会でPCの中身の話が出てきた頃に、同じ会派の百条委員会の委員へファイルを見せられたことだけを伝えた。