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当ページで紹介する申入書は、2024/5/23に、兵庫県議会の無所属議員である橋本氏・丸尾氏が、県議会議員に提出した、百条委員会設置を申し入れる文書です。
百条委員会の設置だけでなく、
- アンケート調査などを通じ、文書に書かれた疑惑以外も調査すること
- 百条委員会には無所属議員も参加させること
を申し入れており、実際、後に丸尾氏は百条委員に任命されています。
申入れ文書の内容
全文文字起こし
令和6年5月23日
兵庫県議会議長 内藤 兵衛 様
兵庫県議会議員(無所属)
丸尾まき・橋本けいご
前西播磨県民局長からの告発文書等に関し調査する「百条委員会」設置等を求める申し入れ書
平素より県政発展にご尽力を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、前西播磨県民局長からの告発文書については、知事は当初「嘘八百」や「事実無根」、「告訴も含め検討中」との強い言葉で非難されましたが、その後文書に記載のとおり、県産業労働部長が、県内企業から贈答品を受け取った事実が判明し、告発文書の全てが「事実無根」とは断定できない状況です。
公務員が、しかも兵庫型奨学金返済支援制度利用企業から高額な贈答品を受け取ったことは、県当局の服務規程や綱紀粛正通知への違反、刑法上の収賄罪に該当する可能性もある重大な事案だと考えます。
また、パレード開催費の補助金キックバック疑惑が取り沙汰され、議員の職員向けアンケート調査で、さらなるパワハラ等の指摘やメディアなどでの本件疑惑のより詳細な報道もあります。
去る4月には、前局長が「公益内部通報」を行ったにも関わらず、ひいては3月の当初告発文にも公益性が認められる可能性があると一部有識者の指摘もある中、その公益通報にかかる調査を待つことなく、知事部局による内部調査、綱紀委員会による調査等を済まされ、前局長へは3か月の停職処分という重い懲戒処分を、現産業労働部長へは文書注意のみの処分を5月7日に発表されております。
かねてより我々を含む複数の謝員、会派が県当局へ申し入れているとおり、内部職員等による調査だけでは、客観的、公平かつ十分な調査が実施されたとは言えず、外部の第三者による調査検証が必要だとの県民感情も高まっています。
知事は重ねて、内部調査による5月7日の処分決定には、弁護士も関わっており一定の第三者性や客観性が担保されていると発言されていますが、先日の新聞報道等にもあったように、本件弁護士は、文書で知事の政治資金にまつわる疑惑を指摘された県信用保証協会の顧問弁護士を務めており、「利害関係者」が関わった処分には「客観性や中立性に疑義がある」と専門家も指摘する由々しき事態です。
そのような中、一昨日には県議会の総意として内藤議長から知事へ第三者機関の設置田し入れがなされ、知事は設置する意向を表明されましたが、人選や調査方法を含め、知事の利害関係者やそれに相当する委員による調査が行われる懸念が排除できず、真の客観性を担保する仕組みが必要です。
ついては、知事が設置する第三者機関による調査の公正性、公平性を担保するために、そして県政への信頼を回復させ、知事ご発言の「風通しの良い職場づくり」のためにも、下記内容を申し入れます。
【申し入れ事項】
- 前県民局長の告発文書の内容を検証するために地方自治法に基づく百条委員会を設置すること。
- 百条委員会において、人事課の調査の検証、新たにアンケートなどで指摘された知事のパワハラ疑惑などの調査やマスコミなどで取り上げられた新たな疑惑を調査すること。
- 百条委員会に、無所属議員を参加させること。
以上
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