1/27 第16回百条委員会

0127百条委員会 百条委員会

2025/1/27 第16回百条委員会の概要

要約

  • 増山委員が1月18日に元県民局長の公用パソコンの内容をSNSで発信したことへの注意や、今後議事録や録画映像から当該箇所を削除することについて、今後本人と調整したいとの考えが示された。
  • 12月25日の証人尋問における片山元副知事の発言に係る訂正の申出について、「訂正と受け取れる内容ではない」との意見が出た。
  • 百条委員会の調査費用について、職員アンケートの外注化等を受けて400万円追加し「900万円以内とする」ことについて、本会議の議長あてに委員長から追加申出書を提出することとなった。
  • 聞き取り調査・書面調査の公表や、調査報告書の作成スケジュールや構成について協議した。

議題

議題内容
1協議諸報告
・情報漏洩について
・片山元副知事の証言訂正について
2協議本委員会の調査経費の追加について
3協議聞き取り調査及び書面調査について
4協議調査報告書について

資料

書面調査追加提出分

2025/1/27 第16回百条委員会の内容

動画

議事録(文字起こし)

◎開会に先立ち、元県議会議員竹内英明氏の逝去について、全員黙祷を行った。

開会(午前10時30分)

◎写真撮影等の取扱について
神戸新聞社ほか23社から提出された写真撮影等許可願について諮ったところ、全員異議なく、これを許可することに決した。

1 諸報告

(1)当委員会に係る情報の取扱について、委員長から厳重注意を行った。

○奥谷謙一委員長発言の概要
当委員会に係る情報の取扱については、あらゆる場を通して何度も注意がなされており、昨年12月25日の委員会においても注意喚起がされたところである。それにもかかわらず、維新の会の増山委員が1月18日に元西播磨県民局長の公用パソコンの内容に基づいた情報について、自身のSNSで情報発信をされている。

この件については、財務部長からも委員が昨年12月25日の委員会において証人尋問及び1月18日に行ったSNSへの投稿において、非公開とされた提出資料等の内容を引用する形で公表したことに対して、情報管理の徹底について適切に対応していただきたい旨の申入れが委員長あてにあった。公用パソコンの内容については、提出された際に個人情報が含まれることから、取扱には特に注意することで、増山委員も含め、全委員間で合意がなされている。

本来であれば、昨年12月25日の委員会において、増山委員の発言の際に、委員長より非公開情報を読み上げないよう注意すべきであった。その際に適切な対応ができていなかったことについてはおわび申し上げる。

今回、財務部長からの申入れを踏まえ、委員会として当該箇所の議事録及び録画映像については適切に対応したいと考えている。本日、増山委員は欠席のため、当該箇所を削除することについて、今後本人と調整したいと考えている。

なお、提出された資料の取扱については、昨年7月16日の理事会において、目的外使用や他人への配布、SNS等への掲載等はしてはならない旨決定されている。今回の増山委員のSNSによる情報発信は、本委員会の調査目的とは関係がなく、資料の取扱として禁止されている目的外使用やSNS等への掲載に該当すると考える。こういった不適切な行動は、百条委員会はもとより、議会の信用にも関わるので、委員一人ひとりが議員としての自覚を持った責任ある行動を願う。

(2)昨年12月25日の証人尋問における片山元副知事の発言に係る訂正の申出について、事務局からの説明を聴取後、委員から発言がなされた。

(主な発言)

○北上あきひと委員
内容的に何ら訂正をされていないに等しいと思う。

○委員長 奥谷謙一
執筆者から訂正の申入れがあり、片山元副知事に伝えたということである。片山元副知事本人がこのように訂正するということで、百条委員会に発言訂正申請書が届いた。委員会から、強制で発言をこのように訂正してくれという権限もない。あとは県民の皆さんが、この発言訂正をどのように受け止めるかという話だと思う。

○北上あきひと委員
私とすれば、これは訂正と受け取れる内容ではないと意見だけ申し上げる。

○委員長 奥谷謙一
他に発言はあるか。

○庄本えつこ委員
誤読ということを指摘されているにもかかわらず、誤読をしたということは一切ここからは読み取れないということを申し上げておきたい。

○委員長 奥谷謙一
それでは、お諮りするが、片山元副知事の申出のとおり、発言訂正を許可することに異議ないか。

(異議なし)

異議ないと認め、そのようにさせていただく。
なお、証人の発言により、中野様をはじめ、著者の皆様には大変ご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げる。

2 本委員会の調査経費の追加について

このことについて、事務局の説明を聴取した後、追加申出書のとおり諮ったところ、全員異議なく、委員長発言の概要のとおりとすることに決した。

○奥谷謙一委員長発言の概要
本委員会の調査経費を追加する必要が生じた主な理由としては、開催日程の追加や公益通報者保護に関する調査を項目に追加したこと、職員アンケートの外注化等によるものである。

このことについては、改めて本会議、2月定例会での議決が必要となるため、委員長から議長あてに追加申出書を提出する。

3 聞き取り調査及び書面調査について

このことについて、事務局から説明を聴取後、全員異議なく、委員長発言の概要のとおりとすることに決した。

○奥谷謙一委員長発言の概要
聞き取り調査及び書面調査の実施結果を証拠書類として取り扱いたいと考えるが、証拠書類として取り扱うに当たり、内容の公表、非公表については、秘密会相当の協力者は原則非公表とするが、一部の方は、本人の希望を踏まえ公表する。

なお、非公表の内容については、情報発信をしないよう注意願う。

続いて、書面調査について、前回の委員会において、書面調査の実施状況を報告した。調査協力者2名から書面の提出があり、他1名は、現在作成しているところである。提出があり次第、委員には提供したいと考える。

なお、調査協力者3名とも、氏名や内容の公表について、あらかじめ了承をいただいている。今後、提出されるものについては、別途県議会のホームページにおいて公表したいと考えている。ついては、今後提出されるものも含めて、提出書面を参考資料として取り扱う。

4 調査報告書について

このことについて、委員長から発言がなされた後、事務局から委員長試案の説明を聴取後、委員間で協議がなされ、全員異議なく、試案のとおり決した。

○奥谷謙一委員長発言の概要
調査報告書については、昨年12月11日の委員会において、2月定例会において提出することが決定されている。

構成は、Ⅰは、文書問題調査特別委員会の概要と開催状況を、Ⅱは、委員会が実施した職員アンケート、聞き取り調査、専門家に行った書面による調査について、Ⅲは、1から7まで文書の項目ごとの証言を記載したあと、「委員会としての判断」及び「提言」、Ⅳは、項目1、2で証言や論点を記載したあと、Ⅲと同様に「委員会としての判断」及び「提言」、Ⅴ総括、Ⅵ総括的提言、Ⅶ参考資料を記載している。

報告書の中心となる「Ⅲ 文書の7項目にかかる調査の内容と結果」及び「Ⅳ・公益通報者保護法にかかる調査の内容と結果」の記載事項について、事務局から説明願う。

(主な発言)

○委員長 奥谷謙一
今後は本会議での報告に向け、委員間で報告書の内容の協議・調整をお願いすることとなる。ついては、委員間で率直な意見交換が可能となるよう、本委員会の運営要領を改正し、報告書に関する協議・調整については協議会という形で行うこととし、また協議会の会議については非公開とすることとしたいと考えるが、異議ないか。

○岸口みのる委員
委員長から協議会の設置について提案がされたところである。あわせて、協議会を非公開とするということであったが、維新の会では、プライバシー情報も含まれる議論になるので、公表については細心の注意が必要であるということは十分理解をしている。であるから、ライブ配信になると非常にリスクが高くなるので、控えたいと思うが、ただ、録画配信や、後日、議事録を公開すべきではないのかと考えている。また、先ほどの理事会でもそのように発言をした。

委員会は、プライバシーに配慮した秘密会を除き、原則公開をされている。また、これまでの理事会は非公開となっているが、議事録を請求することは可能であるから、協議会を非公開とする理由は見当たらないと思う。

あわせて、先日、MBSの誤報道があった。委員長から厳重な抗議とともに、訂正を求めたところであるが、MBS側は、百条委員会関係者らに取材を行っていることを理由に応じていないのが実情である。

いつ、誰が、どのような発言をしたかというのは確認できない状況にあるわけである。調査報告書が、どのように取りまとめられていくのか。先ほどの理事会でも、それぞれの会派ごとの意見を集約をしていく、意見を開陳をしていくことが確認をされたので、会派意見は、後でしっかり検証できるような仕組みにすべきと考えている。

以上のことから、非公開ではなくて、後で検証可能なそういった仕組みにしていただきたいと提案を申し上げる。

○委員長 奥谷謙一
先ほど理事会でも協議をし、副委員長から発言があったが、理事会の協議内容としては、非公開で実施をすることは変わりないが、議事録については、きちんと取る。個人情報、名前、誰が証言した、個人が特定されてしまう内容はしっかりマスキングをかけた上で議事録を作成出来次第、公表していくということでいかがかということで、理事会では話がまとまったが、この点について発言願う。

(異議なし)

そのように進めさせていただく。

○黒川治委員
今の委員長からの報告で結構かと思うが、公表の時期、中身にもよるが、精査する時間、めどはあるか。

○委員長 奥谷謙一
議事録か。

○黒川治委員
議事録の公開。

○委員長 奥谷謙一
議事録が出来次第としか言いようがないが、先ほど理事会でも一つ論点になったのが、これは報告書の完成、報告より議事録の公表が後になってしまう場合もある。それよりも前にしないといけないじゃないかという議論があったが、報告書の報告時期とは関係なく、ひとまず議事録は出来次第、公表していくという形で進めさせていただければと考えている。

あと1点、注意点であるが、議事録が公表されるまでは、当然であるが、協議会での協議内容に関してはSNS等で情報発信をしないということで、この点については注意をしておきたい。

委員会での率直な意見交換が可能となるよう、本委員会の運営要領を改正し、報告書に関する協議調整については協議会という形で行うということで異議ないか。

(異議なし)

それでは協議会を設置して進めていくということにさせていただく。

閉会(午前10時56分)

終了後の記者会見

動画

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