匿名文書の概要
2022年4月に、渡瀬西播磨県民局長が、兵庫県議会の藤本百男議長と、自民党県議の小西隆紀幹事長(次期議長)に、「今の兵庫県庁の状況を憂える一職員」を名乗って郵送した匿名怪文書です。
「突然の荒木副知事の退任、服部氏の副知事就任も不可解です。」「今の議会と当局の心ある職員が必要としている人は荒木副知事です。」など、荒木副知事の退任への不満が書かれており、渡瀬県民局長の行動の背景が派閥間の権力闘争であったことを窺い知ることができる内容です。
「自民党はすっかりコケにされていますね」など、自民党の当局への疑心暗鬼を煽る内容も書かれていました。
公用PCには、「20220404遊びの相談.docx」とのファイル名で保存されていました。この文書は丸山穂高氏のXのポストによって存在が知られていましたが、2025/9/18にSAKISIRU編集部がnoteにて公開したので、当ページに文字起こしを掲載します。
なお、このページの執筆次点では、SAKISIRU上では一時非公開となっています。SAKISIRUのnoteはこちら。
匿名文書の全文(文字起こし)
(4月5日投函)
藤本百男議 長 様
小西隆紀幹事長 様
今の兵庫県庁の状況を憂える一職員です。
失札を顧みず、匿名にての訴えをさせて頂きます。申し訳ありませんがお察し下さい。
小畑事務局長はどうして異動させられたのでしょうか?
退職まであと1年、事務局長1年での異動は不自然です。井戸知事時代の秘書課長、知事室長だったからでしょうか。
事務局長の人事権は議長にあるはずです。議長は納得の上でそうされたのでしょうか。
それとも、人事当局から議長には何の事前相談もなかったけど、仕方なしに事後承諾的に決裁をされたのでしょうか。
そうだとしたら、今回の事務局長の人事異動は完全な越権行為です。きちんと抗議すべきだと思います。隠蔽、改竄、取り繕っても無駄です、今の県庁内は大人しく黙っている職員ばかりではありません。
今回の人事は自民兵庫の意向を汲んだと推察される理不尽な異動が多いです。あってはならないことだと思います。
せめて、議長が権限を握っている人事くらいは筋が通っているはずだと思っていたのですが、残念です。
突然の荒木副知事の退任、服部氏の副知事就任も不可解です。
今回の行革関連、議会審議の一連の騒動を最終的に調整されたのは誰でしょうか。
今の議会と当局の心ある職員が必要としている人は荒木副知事です。何故、今のタイミングで土木職なのか、せめて、交代するにしても、事務職で自民兵庫から中立な人物とすべきだったのではないでしょうか。それをアッサリと同意なさるとは。
人事委員長もそうです。部長の中でもっと適任者がいたはずです。
6月議会以降での同意人事の際には、是非、じっくりと検討をされて評決されることを心よりお願い申し上げます。
自民党はすっかりコケにされていますね。
職員の中には議会に、自民党に失望している者が多数います。議員さんの中にもいらっしゃるかも知れません。見る人は見ている。そういうことです。
今回の人事異動に関わる一連の動きにはマスコミも興味を持っています。
いまの時代、情報はすぐに拡散します。
きちんと理論武装をされておかれた方がよろしいのではないでしょうか。
失札な文面で申し訳ありませんが、今の当局に自浄作用は期待出来ません。
こうしたことにも、議会はその権限の中で、是々非々で臨んでいただきたいのです。
よろしくお願い申し上げます。

参考
公用PC内には、上記と同一の文面で、神戸新聞・産経新聞・総務部井ノ本秘書広報室長宛に「以下の手紙を藤本議長、小西幹事長あて送付しています。」と、写しを送付したような形跡も残されていました。


