8/2 第4回百条委員会

8月2日百条委員会 百条委員会

2024/8/2 第4回百条委員会の概要

要約

  • 全職員向けアンケートのスケジュールが示され、前日時点の回答数が3538件と共有された。
  • 県職員が百条委の調査に協力するにあたり、職場への事前申請が不要になるなど、服務規程の緩和について共有された。
  • 証人の健康とプライバシーに配慮し、必要に応じて秘密会開催やインターネット配信の制限など柔軟に対応する方針が示された。
  • 資料請求、証人出頭要請や、証人尋問の公開について協議。

議題

議題内容
1協議諸報告
2協議証人尋問の進め方について
3協議資料提出の要求について
4協議証人出頭の要求について
5協議次回委員会の進め方について
6協議その他

資料

2024/8/2 第4回百条委員会の内容

動画

議事録

開会(午前9時59分)

◎写真撮影等の取扱について
神戸新聞ほか22社から提出された写真撮影等許可願について諮ったところ、全員異議なく、これを許可することに決した。

1 諸報告

職員アンケートについて

(1)職員アンケートについて、委員長から報告がなされた。

○奥谷謙一委員長発言の概要

第3回委員会で実施を決定した職員アンケートについては、7月31日に全職員あてに送付したので、報告させていただく。

なお、アンケートの回答期限は、送付日から2週間後の8月14日水曜日としている。調査結果の取りまとめについては、調査委託先から8月14日までに中間報告を受ける。また、回答期限から一月後の9月13日までに最終報告を受ける予定なので、それぞれ直近の委員会で示せると考えている。

なお、昨日の17時時点で回答数が3,538件となっているので、報告させていただく。

服務規程の取扱について

(2)続いて、当委員会における各種服務の取扱について、委員間で協議が行われた。

(主な発言)

○委員長 奥谷謙一
職員の百条委員会に関する各種服務の取扱についてである。

このことについては、前回の委員会で委員からの指摘や意見を踏まえ、当局に懸念点を伝えたところ、その取扱について修正する旨、資料の提出があった。修正された服務の取扱については、①メンタルヘルスケアの相談については、職務専念義務免除の申請は不要であること、②職員アンケートの回答については、勤務時間中に回答を作成する場合も職務専念義務免除の申請は不要であること、③守秘義務免除の手続は事前に不要であり、本人に不安がある場合は、証人尋問の際に証人側弁護士と相談できることとなっており、委員の方々が心配されていた委員会の調査への協力を萎縮させる懸念は取り除かれたものと考えているので、よろしくお願いする。

○竹内英明委員
職員の皆さんから、服務の規程について、事前に総務課長の承認を得るということが大変心理的なハードルであるという指摘をいただき、各種服務について改善の申入れを行った結果、新しい方針に基づいて、事前承認手続が不要となるということで、私に意見をくれた職員の方から、百条委員会の皆さんにお礼を言っておいてほしいという連絡があったので、一言だけ発言させていただく。

○丸尾まき委員
逆に職員からの心配も寄せられている。一つは、職務上の秘密の定義についてである。県や市町の意思形成過程の情報や個人情報など政策形成の話は、当然証人尋問で聞かれるわけなので、そこは答えないといけないと思うが、その定義が分からず、尋問のたびに弁護士が呼ばれて相談することになるのではないかという懸念がある。そこは当局も周知徹底をすると言っていたが、それが一つ大事なポイントである。

もう一つは、弁護士が同席するということがあるが、これも職員が希望すれば同席をするということで、義務として弁護士が同席し、情報が外へ行くのではないかという懸念がある。きちんと話を聞けば分かるが、説明が必要な部分もあるので、当局に周知してもらいたい。

2 証人尋問の進め方について

このことについて、事務局から委員長試案の説明を聴取後、全員異議なく、委員長発言の概要のとおりとすることに決した。

○奥谷謙一委員長発言の概要

証人尋問の実施に当たっては、証人の健康及び安全を最優先する観点から、証人の個人情報の保護はもとより、過度な心理的ストレスが生じることが想定される場合には、委員会の秘密会としての開催や、公開の場合でもインターネット配信、報道関係の撮影や傍聴等の一部制限を行うこととする。

なお、県当局に求める対応については、私から伝えておく。

3 資料提出の要求について

このことについて、委員間で協議が行われた。

(主な発言)

○委員長 奥谷謙一
委員各位から提出のあった資料提出申出書をもとに、7月30日の理事会において協議した結果、資料要求一覧のとおり、令和4年度及び令和5年度の知事と各部長との業務用チャットの内容と送付した時間が分かる資料、ほか9件の資料の提出を求めたいと考えるが、特に発言があればお願いする。

○丸尾まき委員
前回、人事課が調査した元西播磨県民局長のプライバシー情報の管理簿や、管理方法、管理状況が分かる資料の提出をお願いして、今回、資料要求一覧の中に入れていただいた。

文書問題は、知事や県当局が疑惑についてしっかりと積極的に説明しないことで、今の事態を招いたことが背景としてあると思う。人事課による元県民局長の個人情報を総務部長や産業労働部長が持ち回っていたという報道があり、議員にも当然、伝聞情報として伝わっている。個人情報をどのように管理していたのか、部長が持ち出していたことがないかなど、情報提供として申し出たわけだが、これは非常に重大な問題である。当局が調査をして報告をするぐらいの話で、もし、この資料が出てこないということがあれば、きちんと改めて調査をし、報告書を出してもらうことも含めて検討をしていただきたいということが1点である。

もう1点は、このリストの中にはないが、先日の記者クラブのやり取りの中で、齋藤知事が、公益通報の話も含めて時系列に整理すると言われていた。そもそもそういった資料をつくっている。もし資料がないのであれば、数時間でできる作業であり、その資料も記者クラブに配布すると言われていたが、ぜひ百条委員会にも提出を求めていただきたいと思う。別途手続が必要であれば、それはさせていただく。

○委員長 奥谷謙一
それでは、他に発言がないので、資料提出の要求についてお諮りする。
資料提出要求については、一覧のとおり行うということで異議ないか。

(異議なし)

異議なしということで、委員長から議長に要求書を提出することとする。

4 証人出頭の要求について

(1)このことについて、証人出頭要求一覧のとおり諮ったところ、全員異議なく、委員長発言の概要のとおりとすることに決した。

○奥谷謙一委員長発言の概要
委員各位から提出のあった証人尋問申出書をもとに、7月30日の理事会において協議した結果、証人出頭要求一覧のとおり、齋藤元彦知事ほか10名に対して証人出頭を求めたいと考えている。
また、各証人尋問の公開・非公開の取扱については記載のとおりである。

(2)続いて、出頭を要求する時間については理事会に一任することについて諮ったところ、全員異議なく、委員長発言の概要のとおりとすることに決した。

○奥谷謙一委員長発言の概要
今回出頭要求が決定された証人については、8月23日金曜日、8月30日金曜日に尋問を行うこととなるが、今後、証人との調整を行うため出頭を要求する時間については、理事会にご一任いただきたい。

5 次回委員会の進め方について

このことについて、委員から発言がなされた。

(主な発言)

○委員長 奥谷謙一
次回は証人尋問を行うが、当日、尋問を行う証人は、先ほど協議したとおり6名全員が非公開の取扱となる。ついては、発言しやすい環境整備、証人のプライバシーへの配慮、証人に過度な心理的ストレスを与えないなどの観点から、8月23日開催の委員会は日程の全てを秘密会としたいと考えるが、これに異議ないか。

○竹内英明委員
大阪府の池田市では、当初、非公開で行おうとして、職員の証人に非公開だということを求めたところ、公開でしてほしいという事例があった。非常に強いプレッシャーがあり、きちんと公の場で自分が受けた被害等を言いたいというAERAの報道があった。そういった場合は、逆に公開するのが、その証人の求めでもあると思うので、その辺りの取扱もよろしくお願いをする。

○委員長 奥谷謙一
8月23日の証人尋問については、非公開ということでよいか。

○竹内英明委員
事務局が証人である職員に対して出頭のお願いをし、非公開での出頭であることを伝えたときに、その職員が公開でやってほしいという場合は、その職員の求めに応じていただきたいということである。

○委員長 奥谷謙一
8月23日の分もということであるか。
先ほどの竹内委員の意見について、その他意見はあるか。

○藤田孝夫委員
ただ、非常にデリケートな問題なので、公開か、非公開かを決める本人確認のやり方についても一考願いたい。

○富山恵二委員
証人に確認をしたときに、公開がよいと言えば、公開の日に回すなど弾力的な運用を理事会でしたらいいのではないかと思う。

○庄本えつこ委員
藤田委員が心配なされたように、あくまでも公開か、非公開かを決めるのは本人ということだが、委員側から出頭請求するときに、ぜひ公開でしゃべってほしいと働きかけることは絶対にしないように注意をするということも改めて確認する。百条委員会は証人に対して配慮をするという意思を示したいと思う。そういう申出があったときは、理事会などで確認しながら、柔軟にやっていけたらと思うので、よろしくお願いする。

○委員長 奥谷謙一
秘密会にする場合には、この場で多数決を取らないといけないので、もし公開で行いたいという証人がいれば、8月30日のほうに回すという運用で行いたいと思うが、異議ないか。

(異議なし)

異議がないので、そのように進めさせていただく。

6 その他

(主な発言)

○黒川治委員
前回の委員会のときに委員長から、理事会を含めて、情報が漏れないようにという注意があったにもかかわらず、その日の理事会終了後、私だけではなかったと思うが、私のところにも、理事会の内容である8月30日に知事が出頭するのかという確認があった。

あれほど、情報が漏れないようにという注意喚起があったにもかかわらずのことであったので、理事の方を疑っているわけではないが、議会、あるいは当局も、県全体が緩んでしまい、まさしく今統制が取れないような危機的状況なのではないかと思う。興味本位でやっているわけではないので、我々委員、そして理事のメンバーの方々も、いま一度、その辺の捉え方、在り方をしっかりと改めて委員長からもお話しいただきたいと思う。

○委員長 奥谷謙一
その点については、本当に私も遺憾に思っている。いま一度、各委員、また理事会のメンバーにおいては、情報の管理の徹底に努めていただくよう再度お願いする。

○庄本えつこ委員
本当にそのとおりである。私もすぐに8月下旬という言葉が出てきてびっくりしたが、改めて、私たちもしっかりしていかなければならないと思う。

そのほかについて、パワハラ、贈答品と段階を踏み、項目ごとにやっていく中で、改めて前の問題について確認するために出頭請求をすることも可能であると聞いているが、その辺の取扱をもう一度確認させていただきたい。

○委員長 奥谷謙一
その点については、都度アンケートの結果も踏まえて、違う方を証人として呼びたいなど、いろいろあると思うので、柔軟に運用していきたい。その都度、証人尋問の申出をしていただければと思う。

○伊藤勝正委員
私も理事をしているが、理事会の情報がすぐ漏れていたことについて、本当に遺憾に思うので、しっかり徹底していただきたい。また、理事会の後に、委員長が受けている取材の内容を、理事だけでいいので速やかに報告いただきたい。

また、証人の保護は、極めて重要であると思う。ただ、先ほど竹内委員から提案のあった、ぜひ公開で証言したいという職員の方に関しては、その思いを尊重してあげたらいいと思うが、例えば公開で証言したい方がたくさん出てきて、自分は秘密会でやってほしいが、秘密会でできないような雰囲気になってしまうということにならないよう、配慮いただきたい。

○丸尾まき委員
アンケートが既に3,500件、届いているということである。ただ、このアンケートの中で協力してもいいという人がいても、8月23、30日のパワハラの証人尋問ではできないので、改めて場の設定をぜひお願いしたい。

また、県職員OBへのアンケートを、個別でお願いできる方にはし始めている。答えてくれた方は、基本名前や連絡先を書いてもらい、事実確認ができるようにしているが、個人情報がどこまで共有されるのか分からず、答えづらいという意見があった。現役職員のアンケートでは、内容を共有し、証人尋問に出る場合にだけ委員会で共有されるということだったと思うが、県職員OBのアンケートを出したときに個人情報の管理がどうなるのか、事務局に確認したい。

○事務局
現在のところ、県職員OBの方へのアンケート等は考えていないが、委員の皆さんが取られて、現役職員向けと同じような取扱をしてほしいということであれば、個人の名前、所属等は伏せた上で内容のみを共有するような形でさせていただきたい。

○佐藤良憲委員
先ほどの秘密会等については、維新の会としても、今まで出た意見と一緒で、周りの同調圧力等によって判断されないようにだけより一層考えていただきたい。
あと、資料要求だが、これはいつ頃いただけそうか。

○事務局
本日から15日以内となっているので、8月16日の提出締切期限で要求をさせていただく。

閉会(午前10時29分)

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